おはようございます。
これまで、「自分は他の人みたいに優れていない」「人に好かれない」と感じたことはありますか?
私たちは自分とは違う人に囲まれて生きています。
そのなかで、無意識に相手が自分より優れているか・劣っているかを判断するクセがあります。
だから劣等感に悩んだり、優越感で人を見下したりということが起きます。
今日は、劣等感についてリサーチしてみました。
2種類の劣等感
①妄想に悩む人
見た目が美人で頭も良い、社会的にも成功していて誰もが羨ましがる女性。
そんな女性でも、内面は劣等感に苛まれている場合があります。
客観的に「自分は成功している」と理解しているのに、自分を認められない、自分を責めてしまう、そういう思いを抱いていることがあります。
「そんなに美人なんだから悩みなんてないでしょ〜!」
と思うような人にでも、実は泣きたくなるような悩みがあり、他人になりたいと望んでいることがあります。
自分がダメだという妄想を抱いているためです。
②欠点に悩む人
「世の中見た目じゃない」と言いますが、実際の生活や人間関係において、ルックスがいいというシンプルなことがどれだけ強い武器になるのかは誰もが感じています。
特に女性は、外見によって悩むことが多いです。
外見的な欠点は劣等感を生む大きな原因になります。
外見以外にも、性格がつまらない、人と全然話せない、など性格的な悩みもあります。
タイプ①の妄想を抱いている人たちと違うのは、このタイプは誰が見ても納得するような悩みであること。
「欠点」「短所」と客観的に認められる部分をもっていること。
このタイプの劣等感を持っている人は、「もし〜だったら・・」というのが思考のクセです。
「もし痩せていたら」
「もし身長が高かったら」
「もしもっと人と打ち解けられる性格だったら」
と、その条件さえなければ人生はもっと簡単だったと考えています。
劣等感が育つ原因
私たちは赤ちゃんのとき、劣等感は持っていません。
可愛い赤ちゃんは宝物ですが、存在としては「劣等」です。
何も主張できず、理解できず、自力で食事もできず、お世話する人がいなければ瞬く間に死んでしまうような、とても弱い存在です。
でも、赤ちゃんは劣等感を感じません。
もし感じていたら、大声で泣き喚いて周囲の大人全てに言うことをきかせることなどできません。
「どうせ僕なんて相手にされない。おとなしくしとこう」
と、もしも赤ちゃんが考えていたら?
遠慮して泣かず、おむつも汚さず、きっとどんどん弱ってしまうことでしょう。
でもそうではないですね。
すべての赤ちゃんが必死で自己主張し、自分の存在をこれでもかというほどアピールしてきます。
では、劣等感はいつ生まれるのでしょうか?
例えば子供時代に遡って、このような経験がなかったか考えてみてください。
-クラスメイトや先生に、身体的特徴を指摘されからかわれた
(肌が黒い、ニキビがある、太っている、背が低い、出っ歯など)
-クラスメイトや先生に、性格のことで嫌なことを言われた
(根暗、恥ずかしがり屋など)
-クラスメイトと比べ、運動や勉強ができなかった
-クラスメイトと比べ、自分は可愛くない、かっこよくないと思っていた
-家族から嫌なニックネームや呼び方を使われいた
(馬鹿者、ドジ、マヌケ、など)
一般的に、劣等感は「他人と自分の違う点」を発見した時、そしてその違いが「劣等」だと意識したときに生まれると言われています。
どんなに人と違っても、それを「劣等」と意識しなければ、精神的な劣等感は生まれません。
例えば、テストで0点ばっかりとっているのび太くんみたいな子でも、周囲の友人や大人に大切にされて、えらいね〜かわいいね〜と言われて、成績に関わらず自分の価値を疑わず育ったのであれば、強い劣等感は生まれません。
逆に、八重歯があったとして、それがどんなに親にとってかわいらしいものでも、もし、好きな男の子に八重歯のことをからかわれ、ひどく傷ついたとしたらどうでしょうか。
悲しいですが、八重歯は自分の劣等なのだと意識して、思い悩むことでしょう。
私の友人にも、小学生の頃に音楽の授業でクラスメートに音痴と言われたのをきっかけに、全く歌えなくなった人がいます。
今は40代ですが、その「音痴」と言った女の子の名前を今でも覚えており、歌うことに関しての劣等感が拭えずにいます。
それほど、劣等としての意識、それを意識したイベントは強く残るものなのです。
劣等感の克服は必要?
しかし、劣等感を持つことは、決して悪いことではありません。
劣等感はモチベーションになるからです。
劣等感を抱えながらも、それを補う魅力を手に入れるために、私たちは一所懸命自分を磨いたり仕事に励んだり人と関わったりします。
自分に劣っている部分があるからこそ、「ここでがんばる!」とやる気を出すことができます。
すでに自分は誰よりもすごい、誰よりもできると思っているのであれば、「別にこのままでいいし」と、手を抜きまくりの人生になり、気づかないうちに周りに見限られてしまいます。
実際、世界に影響をもたらすレベルで活躍する人たちのなかにも、劣等感をモチベーションにのし上がった人たちは沢山います。
しかし中には、実際に自分の能力を伸ばすのではなく、劣等感を埋め合わせるために自分の力を誇張したり人の気をひくため自慢話ばかりしたりするようになる人もいます。
克服するには
もし劣等感が、人生にとって負担となっているのなら。
例えば、自分のこういうところがなければ順風満帆だった、これだけのせいでネガティブになり人生が阻害されていると思っているなら、一度克服することを考えてみてください。
①具体的に考える
私たちは全員どこかで他人に劣っています。
隣の芝生は青く見えると言いますが、私たちはその青い葉ばかりに目を向けて、自分を現実以上に貶めています。
誰と比べて自分が劣っていると思いますか?
自分よりお金を持っている人、良い大学を卒業している人、美人な人、ハンサムな人、人気がある人など、「羨ましい」と思うだれかの顔が浮かんでくるはずです。
では、自分の「劣っている」と思う点は、本当に他の全ての人より劣っているのでしょうか?
生きている中で知り合ったのは、人間のうちのほんの一握り。
俵のなかの1粒の米みたいなものです。
想像力をかきたてて、世界にくらす様々な肌の色、貧富の差、暮らす国のレベル、いろいろなことを考えてみてください。
人と人との違いを生む要素は無制限にあって、自分の「劣等感」は感じる必要のないものだと思えてくるはずです。
そもそも、なぜ劣等だと思うのでしょうか。
その、先ほど頭に浮かんだ数名と比べて、自分が本当に「ダメ」かどうか、価値が低いのかどうか考えてみてください。
その劣等感の元が一体どういう違いを生んでいて、自分の人生に実際的にどう影響しているのか。
たとえば大学時代からの友人が、「自分より良い職についた」という点で劣等感を感じたなら、自分が田中さんよりも「自信がある点」を考えてみてください。
ルックスでも趣味でも性格でも人間関係でも、なんでも構いません。
逆に田中さんの立場になったとき、田中さんがあなたのその点に関して、実は「劣等感」を感じているとは考えられませんか?
本当に人の悩みって人にはわかりづらいものですが、確信があります。その人には、その人の悩みが必ずあります。
想像力が、大切です。
長くなってきたので、明日に続きます。
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